きれいな目元

まつ毛貧毛症という病気があります。医学的には睫毛(しょうもう)貧毛症(ひんもうしょう)と呼ばれており、症状としてはまつ毛がない・少ない・それぞれが短いといった状態を指しています。
まつ毛が生えてこないという状態もこの病気としてカウントされることがあります。

まつ毛貧毛症の原因としてはいくつか挙げることができます。
ひとつは、行き過ぎたまつ毛ケアによるダメージが考えられます。ビューラーの使い過ぎによる抜け毛、頻度の高いアイメイクによる肌トラブル、まつ毛エクステやつけまつ毛による抜毛や肌トラブルなどが主な理由となります。
アイメイクやまつ毛ケアの頻度を落として養生すれば再び生えてくることがほとんどですが、場合によっては数ヶ月経過してもまつ毛が生えてこないという状況にこの病名がつくことがあります。

次に考えられる原因は、加齢や皮膚疾患です。皮膚疾患などで脱毛になってしまった場合、疾患の治癒を目指した後にまつ毛が生えてくるよう治療を行います。年齢を重ねると毛が伸びてくる傾向にある人も見られますが、まつ毛がなくなってしまう人もいるようです。特にまぶた周りの皮膚は薄く乾燥しやすい環境にあります。治療薬も限られるため、皮膚疾患にかかってしまうとどうしても治癒に時間がかかってしまいます。

最後に挙げられるのは、抗がん剤などの副作用による脱毛です。頭髪の脱毛はよく言われますが、抗がん剤の副作用ですべての毛が抜け落ちます。治療が終われば再び生えてきますが、細菌感染などを防ぐためにまつ毛を少しでも早く生やすことが求められます。そういったところから治療を行うことが考えられます。

美容目的でまつ毛を増やしたい・太くしたいという気持ちを持つ人や、病気などが理由でまつ毛がない人も見られます。まつ毛は眼球を守る働きがあるため、疾病予防のために症状があれば、どんな場合でも治療を行うことが先決です。

治療についてですが、皮膚科や美容皮膚科、がん治療患者のための美容面で寄り添う診療科などで薬を処方することができます。クリニックの診察の下で治療を始める場合、自費診療となりますが在宅で治療をすることができるので、気持ち的に楽に治療を進めることができるはずです。
治療をやめると元の状態に戻ってしまいますが、もともと健康に生えていた状態であれば治療をやめても毛は抜け落ちずにそのままの状態を保てるはずです。ただし、若干太さや濃さは減る場合があります。